スキーの試乗会に参加する際の事前準備や抑えておきたいポイントをまとめました。
試乗会の参加方法や当日の流れといった一般的な内容ではなく、私が試乗会に参加する際に意識していることや、考え方を整理したものです。
前提として、来期もしくは将来的に板を購入したいと思って参加する方向けです。
特に、バックカントリー用やファットスキーを探している方には、参考になるかと思います。
今持っている板で十分、とりあえず色々な板乗ってみたい、という方は、あまり深く考えず、楽しむこと優先で試乗会に参加した方が有意義かと思います。その方が、偶然の良い出会いがあるかもしれません。
事前準備:試乗会に参加する前に
試乗会は、参加する前から始まっています。
というと大げさですが、事前に準備をすることで、より効率良く参加できるでしょう。
どのような板がほしいのか整理する

多くの方は一度は試乗してから購入を決めているかと思いますが、開催エリアまで遠かったり、試乗会の日程とタイミングが合わない場合もありますよね。シーズン中で1,2回お目当ての板に乗れればよい方でしょう。
その1,2回の試乗で、かつ限られた数十分の時間で、板のフィーリングを確かめなければなりません。
そこで重要になってくるのが、自分が求めている板をより具体的にイメージすること。
たとえば、
●普段滑っている時期、エリア、雪質は?
●ゲレンデのみか、バックカントリーでも使うか?
●重視するのは、滑走性か、機動力(軽量)か?
このような問いに対して、既に所有している板ではカバーできないのか、カバーはできるけどより●●を特化させたい、など、より具現化していきます。
この想像(妄想)している時が、結構楽しかったりします。
具体的なイメージがないと、買ったときは気分が良いのですが、後々になって、同じような板が増えてきてしまった、とか、先に必要だったのは細い板でなくて太い板だったな、なんてもやもやすることもあります。
後悔しないためにも、自分の志向や持っている板を照らし合わせて整理しましょう。
整理した上で、じゃあどういった板が合っているのか?という点については、こちらの記事が参考になります。(ファットスキーに絞られていますが、他ジャンルの板でも参考になる点はあるかと思います)

候補となる板をリストアップする
板のイメージができたら、各ブランドのホームページを見て、商品ラインナップをすべて見ます。
ウェブ上ではサイズや材質などしかわからないことが多いですが、スペックの数値などを頼りに、求めている板に近しいものをリストアップします。
できれば、下記3点は確認しておきたいです。
・3サイズ(トップ・ウエスト・テール幅)
・ラディウス
・重さ ※公表されていないことも多い
もし、手持ちの板があれば、自分の板のスペックと比較してみるとイメージしやすくなるでしょう。
数値はあくまで参考にしかなりませんので、試乗で答え合わせします。
優先順位をつける
リストアップができましたら、その中で優先順位をつけましょう。
順番は、デザインが好き、評判が良い、なんとなく気に入った、など何でもよいです。
空き状況によっては、自分が借りたいタイミングに借りれないこともありますよね。
優先順位をつけることで、試乗機が空いてなかったときの段取りがスムースになるので、ある程度決めておいたほうがよいです。
また、そもそも試乗機として貸し出しがなかった場合にも有効です。
往々にしてあるのが、1日色々な板を乗りすぎて、結局どれがよいか分からなくなることです。目当ての板があれば、感覚が鋭いうちに乗っておきたいです。
試乗会当日:スキー場入り〜試乗会受付
続いて、試乗会当日(試乗前)の動きです。

試乗会が始まるまでに、自分の板で体を慣らす
雪質を確かめる意味もありますが、自分自身のコンディションも日によってまちまちです。
前回滑ってから期間が空いている方など、1本目から本調子に戻すのも難しいでしょうから、何本か滑ってから試乗しましょう。
普段乗っている板で、自分の調子を確かめつつ、一つの基準を作っておきましょう。
試乗する前に、スタッフへ乗り方を聞く
できればで良いですが、スタッフの方へ、どんなライディングが楽しいか、など事前に聞いておくとよいでしょう。
私の場合は、スタンダードな乗りやすそうな板ならわざわざ聞かないですが、難しそうな板、癖のありそうな板は、1,2本滑るだけでは板の本来の性能を引き出すのが難しいので、参考に聞くことが多いです。
スタッフの方は、お客さんより板に乗っている回数は多いと思いますので、板の特性や楽しさを引き出す乗り方を聞いておいて損はないです。
同モデルの長さ違いは、連続して試乗する
スキーは、だいたいのモデルで長さ違いで展開されていますが、長さの選択も悩みの種ですよね。
乗ってみないとわからないですが、正直5cm程度の違いは、結構微妙です。
微妙な違いを比較するには、できる限り、同モデルの長さ違いを連続して乗ることです。
長さ以外にも、素材違い、近しいモデルの比較などにも応用できます。
過去に乗りこなせなかった板もまた試してみる
過去に一度試乗したことがあるが、あまり印象がよくなかった板。
技術レベル的に、その板を持て余していた、性能を引き出せなかったということもよくあります。
数シーズン経って、上達していれば、同じ板でも印象はガラリと変わることもあるので、再チャレンジしてみるのもおすすめです。
試乗会当日:試乗中
試乗中のポイントです。

板の質感、重さ、硬さ、ロッカー具合を確かめる
リフト待ちで、足を上げて重さを確かめたり、体重を前後に動かして、柔らかさを確かめます。
リフト乗車中には、左右に振ってみたときの軽さも確認します。
滑る前にも、一度板を外して、板を重ね、ロッカー形状も見ます。
サイト上では、ロッカー形状がわからないモデルもあるので、思ったよりロッカーきついなとか、現地でわかることもあります。
こうすることで、滑っているときの挙動が、想像通りなのか、想像と違う場合は原因をイメージしやすくなります。
イメージ→検証を繰り返すうちに、試乗する前から、板のスペックや持った感触から板の乗り味がだいたいわかるようになってきます。
試乗コース・滑走パターンは同一条件で
ここが一番大事です。楽しむための試乗会でしたら、好きなコースを好きなように滑ってください。
ただ、購入を検討する場合は、できる限り同一条件での比較検証が必要となります。
具体的には、
・試乗コースは、すべて同じコースにする
・できる限り同じようなルートで滑走する
・より厳密に比較したければ、雪質が大きく変わらない同じ時間帯にする
・大回り、小回り、不整地など複数の滑走パターンで検証する
こうすることで、純粋な板の性能の検証がしやすくなります。
ファットスキーなのに、パウダーで試乗できなくて不安?
ファットスキーでパウダーの日に試乗できなくて残念、と言われる方も多いですが、比較検証という意味では、板が浮くほどのパウダーコンディションは適していません。
パウダーコンディションでは、スキー場がオープンしてからあっという間に荒れたバーンに変わります。(逆に荒れてからの方が、コンディションは変わりづらいので午後なら良いかも)
試乗会にパウダー日が重なった場合は、おとなしく今持っている板で、パウダーがなくなるまで楽しんでから試乗会に参加することが多いです。受付や板を選んでいる時間がもったいないです。せっかくのパウダーどんどん滑りましょう。
ただし、本命の板で色々なコンディションを試したい!や、パウダー専用機で検討していて、どうしてもパウダーで確かめたい!という板は、積極的にパウダーを狙っていきましょう。
もしくは、レンタルができるゲレンデ、ツアー会社で試乗してみるのも手です。
コンディションが悪いときほど、実は試乗会日和
特にバックカントリーを想定した板選びをされる場合。
トップからボトムまでコンディションが均一ということの方が珍しいです。
パウダーを狙って行ったけど、上はカリカリのアイスバーン、下はぐさぐさのストップスノーなんてシーンもあります。
つまり、最悪のコンディションを想定した板選びが重要になってきます。
ゲレンデ内できれいなバーンを滑るのも良いのですが、積極的に非圧雪ゾーンや、地形が出ているコースにに入ってみることをおすすめします。
悪雪でも楽しい、安心感がある、という印象を持てたなら、バックカントリーでの安全安心にもつながってきます。
またゲレンデ内でも一日中、雪質が変わっても楽しめることも板選びの重要な要素だと思います。
まとめ
スキーの試乗会に参加する際のポイントをまとめてみましたが、いかがでしょうか。
既にやっているよ!ということもあると思いますが、悩ましい板選びの助けになれば幸いです。
でもやっぱり、この悩んでいるときが一番楽しいですよね。