【スキー板レビュー】Vector glide POLARVE STANDARD -ポラーブ-

スキー

現在、メイン板として使用しているVector glide POLARVE STANDARD(186cm)のご紹介です。
2019-20モデルを購入し、2020-21シーズンから使用しています。
今のメイン板として、ゲレンデからバックカントリー、様々な雪質も滑り倒していますので、インプレッションをお伝えします。

Vector glide POLARVE STANDARD -ポラーブ-

スペック&特徴

長さ:186cm/ 180cm / 175cm
サイドカット:135-107-125 (mm)
ラディウス:25m(186cm)   23m(180cm)   21.5m(175cm)
重さ:約2,400g(1/2ペア)※186cm実測値
¥129,280 +TAX
公式HP:https://www.vectorglide-japan.com/ ※トップページへ遷移します

様々なシチュエーションを1台で楽しむ。STANDARDはメタルとカーボンのハイブリットにより高速での安定性と小気味良いショートターンを持ち合わせる。-公式HPより-

※上記は、2020-2021モデル

ベクターグライド推奨ビンディング

①Marker Baron EPF 13
②Marker Duke PT 16
③Marker Jester 16 ID
④Marker Kingpin 13/10

Vector glideは、全ての板に対してMarkerのビンディングを推奨しています。
私は、2019年まで販売していた Marker Duke pro EPF 18 を取り付けています。(廃盤になる前まではDuke proも推奨となっていたと思います。)
現在は廃盤となっていますが、ウォークモードがあるBaron EPF 13が代替製品として推奨されているようです。

好きな点

●ピステンでのカービング性能
●悪雪が楽しくなる圧倒的な走破力
●汎用性の高いサイドカット、深すぎないキャンバー

購入したきっかけは、3月に野沢温泉スキー場で試乗した際に、午後の荒れたバーンでも全くバタつかず、悪雪が楽しい!と思えたからです。

今まで、同じベクターグライドのシフト175cmという少し古い板をメインで使用していました。
ウエスト幅100cmのフルキャンバーの板で、非常に扱いやすい板でバックカントリーでもゲレンデでも使用していましたが、滑走技術が徐々に上がってくるに従って、少し物足りない感覚を持ち始めました。特に、高速域でのカービング中のバタつきや安定性が気になっていました。(シフトの紹介記事はこちら

そこで、ウエスト幅100mm前後で滑走性重視で新しい板を探していました。

ファーストインプレッションは、硬く張りの強い板。
メタルも入っていることもあり、ずっしりとした重さです。
はじめは、186cmという長さにも慣れず、板が先に走ってしまい、体が遅れて後傾になり、暴走するという… 

何度か滑るうちに、板の真ん中に立つこと、脚力でしっかり抑え込むことを意識するうちに、不安は快感に変わってきました。

メタルでの硬さがバタつきの少なさに寄与していると思いますが、ただ硬いだけでなくカーボン特有の反応の早い跳ね返りにより、ターンから次のターンに移行する際の戻りが非常にスムーズです。

まさしく、メタルとカーボンのハイブリッドを実感できます。

気になった点

●メタルも相まっての重量感
●深いパウダーでの沈み

好きな点に相反する部分ではありますが、やはり重いです。
ただ、これは承知の上で、あえて重いビンディングも取り付けていますので。

やはり重ければ、滑走時の安定感は増すと思います。実際に滑っていて、ピステンをカービングする際に、雪面からビターっと離れず食いついていく滑走性は、この重さも一つの要因だと思います。

パウダーでの滑走も何度か機会があったのですが、表面を撫でるというよりかは、魚雷のように雪の中を潜って進むイメージに近いです。この長さと表面積の大きさもあるので、埋まってどうしようもない、ということはありませんでした。

ファットスキーだから浮く、という認識だとイメージのギャップが生じるかもしれません。

おすすめシーン

●ゲレンデピステン滑走
●地形遊び
●サイドカントリー

朝一のピステンで、高速域でのフルカービングをしてみてください。
置いてかれないようにしっかり踏み込めば、快感が待っています。

浅いキャンバーや、スタンダードなサイドカットのおかげもあって、地形遊びも変に引っかからず、非常に楽しいです。

フルハイクでの用途がメインになりそうな方は、ビンディングはキングピンなど、滑走性がありながらも軽量のものをセレクトすると良いでしょう。
もしくは、メタルを抜いたポラーブ ライトもありますので、ハイクメイン、脚力がない方は、こちらも候補になるかと思います。


私は、一応、ハイクできるビンディングにしていますが、滑走性を第一優先にしたため、フルハイクでのバックカントリーは別の板をメインで使用する予定です。(片足で3,800g程あり、非常に重いです)

ポラーブ使用する場合でも白馬や谷川岳など、リフトアクセスができるサイドカントリーになりそうです。

まとめ:滑走重視の方へおすすめ

ウエスト幅107mmと扱いやすいサイズであり、滑走性を重視される方にはマッチした選択なるかと思います。
一方、重さもあり、スピードの出る板ですので、一日滑り込むとなかなか疲れます。
脚力や体力に自信がない方には、他にもっとマッチした板があると思います。

まだ履いたことのない方には、きれいなピステン・荒れたバーンでの安定性、加速感を一度、味わって欲しいですね。

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